エスメラルダ / ESMERALDA | 劇団四季『ノートルダムの鐘』 ラテン語翻訳

ラテン語歌詞・訳

KYRIE ELEISON
主よ、憐れみたまえ

MISERICORDIA
憐れみと

ET DONA NOBIS PACEM
PACEM
平穏を我らに与えたまえ

DONA NOBIS PACEM
我らに平穏を与えたまえ
DONA NOBIS PACEM
我らに平穏を与えたまえ
DONA NOBIS PACEM
我らに平穏を与えたまえ

構成

まず、

KYRIE ELEISON

キリエについては初出となるノートルダムの鐘 / THE BELLS OF NOTRE DAMEに記載しています。

次に、

MISERICORDIA

この部分はこの後に出てくるラテン語部分の最初に接続詞の「et」が入れられているため意味的に繋がっていると思われます。

続く

ET DONA NOBIS PACEM
PACEM

DONA NOBIS PACEM
DONA NOBIS PACEM
DONA NOBIS PACEM

この部分はミサを構成する文章のひとつである「アニュス・デイ」の中に出てくる言葉で「ドナ・ノービス・パーチェム」と表記されます。この言葉をとって楽曲名のひとつとされることもあるようです。
参考:ドナ・ノービス・パーチェム – Wikipedia

単語

・一般的なラテン語の表記としてはマクロン(¯)はない状態で記載されますが、その有無により翻訳時に意味が異なる可能性を考慮して、辞書的表記としてマクロン(¯)有りの表記も記載しました。歌詞の単語1つに対して複数の辞書的表記がある場合は文脈から正しいと推測されるものを選択する必要があります。
・曲用、活用も含めてまとめているため表が長くなりがちです。
・複数回使用される単語もありますが、歌詞と同時にこの表を見やすいよう、ある程度離れて使用されている場合はあえて重複して表に記載しました。

単語 辞書的表記 曲用または活用、および意味
KYRIE Kyrie 「Kyrie Eleison」で成句として扱う。
神よ
ELEISON eleison
(動詞)
慈悲を与える、憐れむ
En; have mercy(upon us)
MISERICORDIA misericordia
(名詞 女性)
misericordiaの単数主格/単数呼格
1. 憐れみ、同情
2. (比喩的意味で)不幸な、哀れな、惨めさ、苦難、苦しみ
misericordiā
(名詞 女性)
misericordiaの単数奪格
ET et
(接続詞)
1. ~と(En; and)
2. (計算で)足す(+)
3. (文学的)…だが…、たとえ…でも
et
(副詞)
~もまた、さらに、加えて、同様に
DONA dōna
(名詞 中性)
dōnumの複数主格/複数対格/複数呼格
贈り物、才能
dōnā
(動詞)
dōnōの二人称単数現在能動直説法
1. 与える
2. 授ける、贈る
3. 許す、赦免する
NOBIS nōbīs
(代名詞)
nōsの複数与格/複数奪格
私たちは、私たちが
PACEM pācem
(動詞)
pācōの一人称単数現在能動仮定法
平和にする、平和な状態に戻す、(激情などを静める)、落ち着かせる
pācem
(名詞 女性)
pāxの単数対格
1. 平和、安定、秩序、平穏、静寂
2. 調和、落ち着き、静謐