クレイジー・フォー・ユー@福岡 3回目 (バックステージツアー)

4月11日 劇団四季 クレイジー・フォー・ユー 福岡公演。
この記事は終演後に行われたバックステージツアーの感想です。

このバックステージツアーは、今回の福岡公演のチケットを持っている人なら全員参加資格があったものです。
バックステージツアーは他の演目ではまだ行ったことがなかったので新鮮でした。

覚えてる限りメモ。もしかしたら間違ってるところとかあるかもしれません。

※抽選。当選者にはメールで連絡。上履き持参。でも忘れたら貸してもらえる。
※そこそこの人数でまわるので、班の後ろのほうとかになると説明がちょっと見えないときなどもある。積極的に前に行かないとせっかくのイベントが楽しみきれないかも。
※受付と同時に班分けで、その班ごとに舞台などのポイントを見学。1箇所につき5分くらいかな?

最初に着席してから舞台監督の近藤さんから少し説明。

CFYのセットは結構重いものが多く、500kg、600kgのものもあるとのことです。それを2人とか3人で動かすことも結構あるのだとか。
ブロードウェイではワイヤーなどを使って動かしていたけど、CFYを上演すると決めたときの劇団四季には常設劇場がなく(?)、四季のものでない劇場の床にワイヤーを通す穴を開けるのも無理だということで手動でやることになったそうですが、「日本では手動で動かします」とあちらのスタッフに言うと「君たちは本当に『クレイジー』だ!」と言われたんだとか(笑)

他にも少しお話してくださったのですが、ちょっと(リアルに今の)時間がアレなのでとりあえず次へ。

まず舞台上手に移動。

左手方向にデッドロックで最初にムースたちが載ってる車があり、その奥の右手側にザングラー劇場、ザングラー劇場の前にNYのシーンで登場する自動車がありました。
NYの自動車にはジミー役の田中宣宗さん、デッドロックの自動車にはムース役の荒木さんが乗ってらっしゃいました。(田中さんはちょっと自信がないです。私が一番後ろにいたので、お名前とか聞こえなかったので。申し訳ありません。)
ムースがいつも楽しくて好きなので思わずテンションが上がり、荒木さんの目の前で思いっきり手を振ってしまい、荒木さんと手をブンブンし合いながら微笑んでしまいました(笑)

自動車については、NYのほうはアクセルやハンドルの操作はなく、ラジコン方式で動かしているそうです。対してデッドロックの自動車のほうは実際にアクセルがついていて俳優さんが舞台で運転しているそうです。アクセルを見せてくださいましたが、なんだか小さいミシンの足踏みスイッチみたいな感じでした。

ザングラー劇場は、舞台に置いたときに大きく見えるように、遠近法を使って作られているため、実際近くで見ると柱が斜めだったり、ドアが結構低かったりと面白かったです。
ザングラー劇場のドアを開けて中にも入らせていただきました。

I Can’t Be Bothered Nowでガールズ(というか妖精さんなの?あれ(笑))が出てくる場面はどうなっているんですかー?という質問がありましたが、それはヒミツなんだそうです(笑)
「小さな妖精さんがドアの外に出ると大きくなるんですよ。わっはっはー!」とかって誤魔化されちゃいました(笑)
普通に考えたら、向こう側のドアから外に出入りしてる、ってパターンですかね、やっぱり。

続いて、舞台奥のほうの中央に。

そこにはランクの酒場の裏側が。そして突然川原さんが出没!びっくりしたー。すぐにどこかに移動された気がしますが。

ランクの酒場は鉄骨と本物のトタン鉄板で出来ていて非常に重いそうです。
ランクの酒場の裏はどうなっているのかと思ったら、足場は畳んであるし階段も取り外しできるものでした。足場はつっかえ棒みたいな感じで固定するもので、そこをキャストの方は歩かれるのかと思うとちょっと怖かったです。
階段は少し横に置いてあって、使うときだけその階段をはめるのだそうです。その階段がかなり急なためか簡易的ながらも折りたたみできる手すりもちゃんとありました。大道具を作るスタッフさんて凄いって実感しました。舞台を見せるだけじゃなく、他にも安全とか転換のスピードとか気遣う部分がたくさんあるんだーって。
二幕で、ザングラーとボビーが隣同士の部屋に入りますが、実はあのふたつの部屋はすぐに繋がっていて、「実はふたりは相部屋なんですよ!」ってスタッフさんの言葉にみんなが笑ってしまいました(笑)

そして少し下手に移動して、今度は「遠見(とおみ)」を見せていただきました。
遠見は、舞台上で奥行きや遠近感を出すための道具で、デッドロックの背景に見える小さな牛などが書かれているものがそれにあたるそうです。
ここでイベント参加者のうちのひとりの方が曲に合わせて実際に遠見を所定の位置まで移動させるという作業にトライ。なかなか難しそうでした。何気なく観ているものも大切な役割があるんだなぁーとしみじみ。

そして今度は下手の舞台袖に移動。バトンです。
バトンは舞台上の背景を切り替えるもので、運動会の綱引きのロープに錘がついているような感じでした。それぞれの背景にはそれぞれの重さがあり、それと釣り合うように錘をつけるそうです。
一番重い背景はFinaleのときの踊り子さんが乗っかっている(ように見える?)アーチの背景。400kgくらいあるんだったかな?ちょっとうろ覚え。
背景は全て手作業で切り替えているそうで、それが勢い余って床にガタン!と当たってしまわないようにするのがスタッフさんの腕なのだとか。機械で上下する演目もあるのですが、幕が降りたりする微妙な速度はやはり人の手が一番細かくできるそうです。
カーテンコールとかの幕もこちらで担当されているそうです。
カーテンコールのときはもっとたくさん幕を上げてください、お願いします(笑)
照明などをセットしてあるバトンはロープを捻って目印&動かないようにしてあるそうです。

続きまして、舞台の表に戻ってランクの酒場です。
さっきは裏を見たのでその反対側ですね。

こちらにはピート役の大塚道人さんとスタッフさんふたりが。
ピート大好きな私としては超びっくり&どきどき。眼鏡は小道具ですから外していらっしゃいましたけど。

ランクの酒場のテーブルにはザングラーとボビーが食べるパンやスープが置いてありました。
「今日のスープは5セントですよー!それ、食べられますから良かったらどうぞー!」って大塚さんが(笑)
ここでまた川原さんがちょっとだけ登場されました。

カウンターと入り口方向はスタッフの方、フロント周辺は大塚さんが担当で質問をどうぞーって感じに。あと、希望者は2階に上がる許可もいただきました。

ピートは一応ランクの酒場ではフロント担当ですが、ピートの後ろの棚には各部屋の鍵と一緒にトランプだとかハリーさん作(?(笑))の木彫りとか色んなものが置いてあります。
私はたまたまフロント付近だったので、ランクが頭でバキバキする看板について質問させていただきました。
そうすると、あの看板は一幕と二幕では別のものなのだとか。一幕でも結構ダンスが激しかったりするため、その時に割れてしまったりしないよう、一幕が終わってからランクが頭で割る専用のものに掛け替えるそうです。
ただし、二幕でも看板の木枠は本物の木なので頭で折るのは危険(笑)

また、ピートの後ろにあのひなぎくの鉢が置いてありました。3つ。
舞台中のひなぎくは、
最初ピートが水やりをしているときには萎れた元気のないひなぎく。
そしてみんながショーに向かって進み始めるとちょっと元気になって花も増えたひなぎく。
最後に、I Got Rhythmで2階からピートさんが下にいるワイアットさんに落とすたくさんの花が咲いたひなぎく。
全部で3つの鉢でひなぎくの様子を変化させ、それが彼らの気持ちとともに変化していく様を表現しているのだそうです。

そしてI Got Rhythmのときの鉢の縁には小さな青いテープが貼ってある部分があります。それは、あのワイアットさんがポリーに渡すひなぎくの目印だそうです。そのテープがないところの花は全部くっついていて、テープを目印に1本だけ抜けるひなぎくをセットしてあるそうです。だから、その目印が手前になるように落とさないと、ワイアット役の澤村さんに怒られちゃうのだとか(笑)
ちなみに澤村さんはダンスキャプテンみたいです。

続いて、一旦客席に降りて、下手後ろのほうに着席。
冒頭で挨拶をしてくださった近藤さんが今度は質問を受け付けてくださいました。
ここにはベッツィー役の村上智さんもいらっしゃいました。

ザングラーとボビーが食べるパンですが、どのパンが良いか加藤さんたちに色々と試していただいて一番食べやすいもの(飲み込みやすいもの?)を探すそうです。さらに、全国公演となると、全国展開しているパンでないと行く場所によっては手に入らなくなってしまうので結構大変なんだとか。

また、ボビーが酒場の階段から落ちる演技をするところ、加藤さんはもうそんなことはないようですが、慣れない方だと脇の辺りに青あざができてしまったりするくらいの演技なのだとか。足を滑らせる演技も大変だ。

質問が終わると今度はロビーに出て、衣装さんと床山さんのところへ。
そちらにはルイーズ役の恒川さんがいらっしゃいました。

衣装は、1930年代のアメリカで流行したアール・デコ調を意識して制作されており、ピンクと緑の組み合わせなど対照的な色で幾何学的な模様のものが多いそうです。胸元が大きく開いていたり、ウェストが強調されていたりもするそうです。
衣装の胸元が開いているので、キャストの方も結構がんばって寄せて上げるらしいです(笑)

デッドロックの男性陣の衣装については、序盤は荒んだ雰囲気で土がついていたりする地味な衣装が、中盤には小綺麗になり、最後にはネクタイなんかをするという、『ピートさんのひなぎく』並みの変化を遂げるそうです。

ちなみに、衣装は洗えるときは毎日洗うんだそうです。そりゃそうか、あれだけダンスがあるんだから汗も凄いだろうし。

お隣の床山さんの前にはたくさんのカツラが並んでいました。
I Can’t Be Bothered Nowでは妖精さんたちが一列にズラッと並びますが、その並んだ状態だと、髪のサイドと後ろの色はグラデーションになっているそうです。一番下手の妖精さんはピンク色、上手にいくほど徐々に紫っぽくなり、最後は濃い紫。
これは聞くまで全然知りませんでした。今度CFYを観るときはそれもしっかり見て「ほほぉー!」と思いたいです(笑)

続いて、また客席に戻り音響ブースの前辺りに着席。
音響さんからマイクなどについて教えていただきました。

キャストの方たちは顔の近くに小さなマイクをつけておられますが、それは襟に付けるマイクだと顔の向きによって拾う音に大小ができてしまうからだそうです。それ以外にも、着替ができない気もしますね。
また、タップをされるときの音はキャストの方がつけているマイクでは拾うのが難しいため、舞台の手前のほうに4つのマイクを設置してそれで音を拾っているそうです。
テーブルの上でタップをされるときの音はテーブルの下に小さなマイクがセットしてあり、そのマイクで拾うのだとか。
そして、激しいダンスの直後など息が乱れるようなときなどはマイクのボリュームを小さくして息が乱れているのを拾わないようにもされているそうです。そして話すときにはまたボリュームを上げるみたいです。けれど、そういうときも少しボリュームを残すことで、乱れた息が聞こえたりすることで舞台上がよりリアルに・近くに感じることもできるそうで、その辺りは音響さんの腕にかかっていそうです。

これでツアーの見学ポイントは終了です。

何か書き忘れていることがありそうです。むしろ説明を聞き逃していた部分などもありそうです。
とりあえずざっくりと覚えていることを流れに沿って書いたので読みづらいと思います。すみません。暇があれば修正したいと思います。

クレイジー・フォー・ユーのイベントは本当に豪華な気がします。
福岡にお住まいのCFYファンの方が羨ましい 🙂

まだクレイジー・フォー・ユーを観たことがない方も観てみて欲しいなーと思います。
きっと観終わったときには楽しい気持ちになれると思うので。

コメントを残す