ウィキッド@大阪 2回目

1月23日 ウィキッド 大阪公演。
今年初めての観劇になりました。ウィキッドは去年1度観たので2度目です。

1月23日 ウィキッド 大阪公演 キャストボード
1月23日 ウィキッド 大阪公演 キャストボード
今日のキャスト

[pukiwiki]
|~役名・パート|~キャスト|
|グリンダ|沼尾 みゆき|
|エルファバ|江畑 晶慧|
|ネッサローズ|山本 貴永|
|マダム・モリブル|中野 今日子|
|フィエロ|北澤 裕輔|
|ボック|伊藤 綾祐|
|ディラモンド教授|雲田 隆弘|
|オズの魔法使い|松下 武史|
|男性アンサンブル|賀山 祐介|
|~|坂本 剛|
|~|三宅 克典|
|~|成田 蔵人|
|~|花沢 翼|
|~|須永 友裕|
|~|町田 兼一|
|~|松尾 篤|
|~|清原 卓海|
|女性アンサンブル|あべ ゆき|
|~|石野 寛子|
|~|黒崎 綾|
|~|増山 美保|
|~|間尾 茜|
|~|花田 菜美子|
|~|織田 なつ美|
|~|勝間 千明|
|~|西浦 歌織|
[/pukiwiki]

以前観たときはグリンダは苫田さん、モリブルは八重沢さん、ボックは金田さん、陛下は栗原さんでした。他の主要キャストは同じです。

沼尾さんのグリンダは兄と姉が好きで私にも一度観て欲しいとよく言っていたので期待していましたが、今はふたりが好きという理由がわかった気がします。細かい表情などで空気を作るのが上手いと思いました。
前回観たときの苫田さんの演技は、まだ私が雰囲気に飲まれていたせいかあまりちゃんと観られていなかったせいもあって、今回のグリンダはとても印象に残りました。
あと、提督になってからのネッサの山本さんもとても印象的でした。学生時代がダメというわけではないのですが、提督になってからのネッサにはかなり引き込まれるものがありました。
次はフィエロをしっかり見たいなぁと思っています。

グッド・ニューズ
このときのグリンダが凄く良かったです。表情や仕草のひとつひとつがとても印象的で、今回観た中で一番印象に残っている曲になりました。幕が上がったばかりだと言うのに何故か少し泣いてしまいました。声がどうとかだけではないと思うのですが、たぶん前回観てから色々と考えたので、それによってちょっと思い入れが深まってしまったのだと思います。
グリンダは何を思いながら話しているのかなぁと考えまくってしまいました。
終わってから考えれば、このグッド・ニューズで歌われる「死んでいった」ことが「歴史」と呼ばれるものになるんだ、というウィキッド自体の大きな仕掛けというか伏線じみたものを感じました。歴史を「歴史」たらしめるのは誰なのかっていう点で。

魔法使いと私
エルファバの期待や希望が詰め込まれていてとても好きです。
でも江畑さんはお疲れじゃないのかなぁ。もっと伸びてもいい部分もあった気がして少し大きなお世話の心配もしたり。

大嫌い!
おバカ。のところ、上手と下手両方上手く観ないといけないので目が忙しい!3月に2階から観るのでそのときにゆっくりふたりの流れ全体を観たいと思います。
グリンダのいかにも何か足りてない人のような演技が凄いと思いました。
アンサンブルの学生たちが加わってからが一番好きです。歌詞のリンク具合とか、動き自体も全部好き。

言葉奪われる
お昼ごはん半分こでディラモンド教授が何を食べてるのかが本当に気になる(笑)
エルファバの「魔法使いですもの」はよく聴くポイントかも。

人生を踊り明かせ
CDのフィエロは李さんですが、北澤さんはそれよりも男らしい感じの声で、これはこれで素敵。
「脳みそを捨て去って そいつがマイライフ」これも後に繋がるってことで合ってるよね?かかしだし。
「星屑は屑だけど星でもある」っていうのはいつもとても好きな歌詞。
この曲もアンサンブルの声が入ってからが凄く好き。
喜ぶネッサがとてもいい。
この時のグリンダって邪悪だなー。ボックの根性なし具合がMAXだわ。

ポピュラー
この時のふたりは本当におもしろいし、グリンダが凄いなぁと思った。キラキラー。
ある意味グリンダはこのポピュラーでの考えを通す生き方をすることになってるのかな。

私じゃない
「ポピュラー」から「私じゃない」までの間(ライオンの件)は何度も観たいところ。大きな感情分岐のひとつっぽいし。
結局グリンダの後について行っちゃうフィエロを見ると、この根性なしめーって思ったりもするんだけど、人間はみんな迷いながら進んだり、そう簡単に変われなかったり、っていう部分を見せられてるのかも。

エメラルドシティ
華やかですごく好き。「驚いたすごいぞ」からが盛り上がるー!
たぶん何回観ても飽きない。

センチメンタルマン
この部分以降、陛下がよくわからない。今回観て大体はわかったんだけど、陛下だけはどうも一本にならない。
お気楽な人っていうのと為政者としての策を心得てる人ってのが上手く繋がってくれない。
今回観た結果、陛下の人物像だけが課題に残っちゃった気もするし、次はもうちょっと理解と整理をしたい。

自由を求めて
一幕の最後だけど、エルファバはここからがやっぱり見せ場だと思った。「悪い魔女」になってからこそが彼女らしく魅力的に見える。
やっぱりここはちょっと泣いてしまった。ホント休憩直前は勘弁して欲しい(笑)
あれだけ高いと裏では装置とかのセッティングとかが大変なんだろうけど、その大変さは十分に報われる見せ場だと思える。ウィキッドと言えばここを思い出す人も多いと思う。
「誰もが怖がる」からは本当に心が震えるような感覚になる。
この曲は江畑さんだけじゃなくて濱田さんのエルファバもすごく観たいと思う。

魔法が迫る~この幸せ~
これは二幕の導入としてもとても上手くできていると思うし本当に構成が凄いと実感する。
この時のフィエロの複雑な顔がたまらない。個人的には、もっと強調されても好きなくらい。
モリブルさんホント悪人だわー。
「みんな頭がからっぽだから」ってのは、為政者や「真実」と遠いところにいる人もちゃんとそれぞれ自分の頭で考えましょうね、ってメッセージなのかと思える。見たこと聞いたことを盲信することしかできないのは愚かなことですよ、っていう。
この時のグリンダは凄い複雑なんだろうなぁ…
次はもうちょっとグリンダの心中を考えられたらと思います。

ワンダフル
やっぱり陛下は基本的には軽い人ってことでまとめれば繋がるかも。人のことを想ってないわけじゃないけど深い部分がちょっと足りない、みたいな。
動物たちの悲劇をきっかけに怒り、「悪い魔女」として追われることになったはずなのにここで少しエルファバが懐柔されそう?になってるのもちょっと引っかかる。それが絶対に許せないと思ったからグリンダと別れてまでも行動に出たはずなのに、って思ってしまう。
ここも次見たときにもうちょっと整理して上手く解釈できるようになりたい。

私じゃない~リプライズ~
これは考えようによってはエルファバのときよりも切ないんだよねー。一度幸せ(と思い込もうとした)瞬間に辿り着いただけに余計。

この間にネッサ事件があるんだっけ。

二人は永遠に
フィエロは元々の性質(であろう)甘さと、決意や想いを込めた強い感じを同時に出すのが大変そう。
この曲は感想を書きづらい。なんというか、シチュエーションも含めて色々良すぎてぴったりな言葉を探すのが手間で(笑)

闇に生きる
この曲も個人的にはかなり好きで、感想が書きづらい。旋律が好きっていうのもあるけど、それだけじゃなくてやっぱりエルファバという人物がとても魅力的すぎて、感情が切なすぎて。

魔女を殺せ
ライオンのしっぽは上手い。伏線としても登場のさせ方としても。

あなたを忘れない
これは歌詞の訳がおもしろい。
タイトルはオリジナルでは「For Good」で一般的に訳せば「永遠に」「これからずっと」みたいな感じ。たぶん。
「You can do all I couldn’t do, Glinda.」を「希望の光はあなただけ」ともってくるところとかも好き。

「小舟を誘う風」
Like a comet pulled from orbit
As it passes the sun

「花の種運ぶ鳥」
Like a stream that meets a boulder
Halfway through the wood

「せせらぎを分かつ岩」
Like a ship blown from its mooring
By a wind off the sea

「砂の山流す波」
Like a seed dropped by a skybird
In a distant wood

歌う箇所だけでわければこんな感じ?

ややこしいけど、

Like a seed dropped by a skybird
In a distant wood
は「花の種運ぶ鳥」に近いけど「離れた木から鳥が運んできた種」っぽい。
「花の種を運ぶ鳥のように私に何かをもたらしてくれた」って感じと「離れた木から鳥が運んできた種のようにあなたが私に与えてくれたもの」っていう視点の中心の違いという解釈で合ってるだろか。
そもそもグリンダとエルファバが入れ替わってるけど。

Like a ship blown from its mooring
By a wind off the sea
は「小舟を誘う風」のほうに近い。

Like a stream that meets a boulder
Halfway through the wood
は「せせらぎを分かつ岩」に感覚が近い。「boulder」は大きな岩。

残りは「砂の山流す波」と
Like a comet pulled from orbit
As it passes the sun
これは「軌道から引き出される彗星」?

なんか私の英語力の乏しさが露呈してるけど(汗)
とにかく、少しづつ入れ替わり、視点も変わりつつ、日本人にわかりやすいものを「せせらぎ」とか「誘う(いざなう)」とか美しい日本語で表現しているのが好き。
やっぱりオリジナルでの感覚も理解できると今よりもさらにずっと面白いものに違いない。その点は悔しいなぁ。

ブロードウェイ版も含めたWickedミュージカルのサイトで英語版が9曲か聴けます。一部分だけとかじゃないし、ブロードウェイミュージカルはこういう試聴とかで出し惜しみしない感じがいいね。

Wicked The New Broadway Musical – Official Website
ENTER OFFICIAL SITEから左上のTHE SHOW、Music Playerへ。
ページを開くと自動で再生が始まるので音量に注意。

試聴できる曲のタイトルと日本語版でのタイトル
1. The Wizard And I (魔法使いと私)
2. What Is This Feeling? (大嫌い!)
3. Dancing Through Life (人生を踊り明かせ)
4. Popular (ポピュラー)
5. One Short Day (エメラルドシティ)
6. Defying Gravity (自由を求めて)
7. Wonderful (ワンダフル)
8. As Long As You’re Mine (二人は永遠に)
9. For Good (あなたを忘れない)

フィナーレ
最後、エルファバがフィエロと去るところの江畑さんの表情が好き。
それまで背負っていた大きな暗いものがなくなっているみたいな感じがした。

以上です。

あ。あと、演目自体には関係ないけど、1月23日は沼尾さんの誕生日だったという噂。

今回は前よりも色々と咀嚼できた感じがしてちょっとすっきり。
早く次のウィキッドが観たい感覚になったので、自分の中でもだいぶまとまってきたのかも。

姉夫婦と私、3人とも誕生日が2月だったりするので、姉たちにストラップをプレゼントしておいた。
今回の観劇も兄の奢りだし、日頃の感謝も込めまして。
今後ともお世話になります。どうぞよろしく。ぬふふ。
あと自分用にウィキッド大阪限定のTシャツ買った!可愛い。シルエット的に女性向けっぽい。

ウィキッドの次回観劇予定は3月。
劇団四季の演目の次回観劇予定は2月の55ステップス。
四季以外の演目の次回観劇予定は来週、ウーマン・イン・ホワイト。

コメントを残す