美女と野獣@京都 4回目 (リハーサル見学会)

10月20日 美女と野獣 京都公演 を観に行きました。

今日は予定になかったけれどチケットを譲っていただいたので美女と野獣を観に行きました。
今日で4回目ですが、飯田さんのビーストは初めてです。リハーサル見学会もありました。

10月20日 美女と野獣 京都公演 キャストボード
10月20日 美女と野獣 京都公演 キャストボード

リハ見のことと併せて以下感想など。
と思ったけど、書いたら結構長くなった(またかよ)のでリハと観劇の感想を分割。
本番を見ての感想は美女と野獣@京都 4回目で。

こちらはリハーサル見学会の様子を覚えている限り。あと自分が感じたこと色々。

リハーサル見学会は、今日は少なかったと思います。たぶん多くても100人くらいだったんじゃないかと。
今日はリハ見前に質問用紙を渡されなかったので、質問コーナーはないかなーと思いましたが、前に観たリハ見とはちょっと趣向の違う感じでした。

着席したときは、曲で言うと「ガストン」(酒場でのビアマグダンスの場面)でした。ビアマグダンスに入る前のカウンターでの全員の動きを合わせたり、ダンスの際のマグの角度を合わせたり。
ビアマグダンスなので、ガストン役の野中さんもルフウ役の遊佐さんもステージにいらっしゃいました。
見学者の前の席にいる、ダンスキャプテンの世登さんがリズムを取ったり、動きを合わせるための指示をしたりと忙しそうでした。

続いて、「間奏曲/狼の襲撃」。ベルが狼に襲われ、ビーストが助けにくる場面です。狼の動きや全体の位置取り、タイミングなどを打ち合わせ。狼の動きをよりそれらしく見せるため皆さん努力されているようでした。
このときはベル役の鳥原さんとビースト役の飯田さんもステージ上に。
狼役には、ビーアワゲストでフロアマットとして激しい動きをされている石野さんもいらっしゃいました。本番は衣装があるので、やっぱりこういうので観ないとわからない部分もありますね。
石野さんは、この前のビアマグダンスでもテーブルの上に倒立するような感じの動きをされていた気がしますので、(間違ってたらすみません。)アクロバティックというか、運動神経と筋力・バランス感覚が必要な部分で活躍されているのだなと思いました。
この狼の場面中、演技をしていないときの飯田さんはなんだかとても柔らかい雰囲気で驚きました。
先月、一日警察署長のイベントがあったときもtoo shy boy(笑)だったらしいので、普段は和やかな方なのかな、と感じました。

そしてタウン。曲で言うと一幕序盤の「変わりものベル」のところです。ここではアクセント、メリハリという言葉をよく世登さんが使われていた気がします。一定のタイミングごとで振りをしっかりとためることでより動きを強調させる、という感じだったんじゃないかと思います。
ちなみに石野さんが上手から袋を持って登場する役だったと思います。

リハ見の間は、客席で世登さんがチェックと指示をしつつ、同じく客席のルミエール役の百々さんとモリース役の松下さんもダンスの動きなどをチェックされていました。

そして、ビアマグダンスの場面が終わったあたりから、ガストン役の野中さんが客席に来てくださり、リハーサル中ですが、観ていてわからない部分とか疑問に思う部分があれば質問をどうぞ、という感じで声を掛けてくださいました。
でもやっぱりリハーサル中は皆観るのも忙しいし、ちょっと恥ずかしい?のか、質問はなかったみたいです。私も急に質問は浮かびませんでした。
そして、野中さんが客席で質問を受付中に、実際に舞台で使うビアマグを、見学者が順に隣の人にまわす形で手に取らせていただきました。
実際持ってみると、意外と重く(と言っても普通の金属製のマグくらいかとは思いますが。)、毎日のように打ち鳴らすためか傷がたくさんついていました。いくらマイクが音を拾っていると言ってもそれなりに大きな音が出ていることを改めて実感。
マグの内側に、何故か×印がついていたのが不思議でした(笑)

そして3つの場面のリハーサルが終わってからは、野中さんと世登さんのおふたりが軽くトークをしつつ、挙手方式で質問を受けてくださいました。
中々浮かばないのか、挙手はちょっと…という感じなのか、ギリギリまで質問はでませんでしたね。

そして、はっきりとは覚えていないのですが、「狼の襲撃の場面でのベルは棒を持っているが狼に比べてゆっくりとした動きだった、それはあえてそのように見せているのですか」と言ったような質問が出ました。
 (質問が出なかったらそこで終了していたので、きっと質問者さんに感謝している人も多いかと…私も感謝してます。)
それに対して野中さんが、「いくら稽古をしていると言っても、ベルが本気でブンブンと棒を振り回せば必ず当たります。そこは『ベルが狼に襲われ必死に逃げようとしている』ということが伝えることが重要なので、そういう意味では観客の方の想像力を使って補完していただくことも必要になりますね」といったような回答をされていました。

舞台の安全については野中さんが「安全第一」とおっしゃるくらい、実際気を遣っていらっしゃるそうで、高い所に上がる場面もあるし、少しでも違和感を感じた場合は次のリハーサルで必ず確認と打ち合わせをされるのだそうです。
確かにガストンは落ちますしね。
ただ、高い所に上がらなくても、ビアマグダンスのマグがマグに上手く当たらず手に当たってしまい、楽屋に戻って気が付くと血が出ているということも稀にあるようです。

また、次の質問では「ダンスキャプテンはどのようにして決めるのですか」という質問が出ました。
これは、結論的には「制作サイドから指名される」ということのようでしたが、その演目にどれくらい携わっているかとか、経歴とか、そういうものも加味されるような感じだと思われます。
今BBでダンスキャプテンをされている世登さんは、この演目に2年ほど関わっていらっしゃるようで、バレエを長い間されているとのことです。野中さんに「大体の場面はどの役のも踊れるくらいなんじゃない?」と言われ、「あー…そ、そうですね。大体は(笑)」と答えていらっしゃいました。
実際動けるかどうかも大事だと思うのですが、全ての動きを把握している時点で凄いなぁと思います。
世登さんご自身としては、最初の醜い老婆から魔女に変身するあの役もされている…っぽいです。たぶん。(ついさっき通りすがったブログでチラッと見た内容なので今は違ったりするかもしれません。)

たぶんこんな感じで終了だったかと。…もの凄い大きなものを忘れてたりとかしたらごめんなさい。

あと、飯田さんの狼に襲われる部分が、なんだかとても切なく見えて、リハーサルだと言うのに泣きそうになりました…
今日このリハーサルを観て、その後に観た本番では、いつもよりもずっと深い感情が自分の中にあったと思います。

ただ二度観たから印象に残った、と言えばそれまでかもしれないのですが、あの時のビーストは、ベルに飛び出され、またいつものように自分の行いを悔いていたはずなのです。「そんなつもりじゃなかった、傷つけるつもりじゃなかった、怒らせるつもりじゃなかった」と。自分の行いが原因で野獣にされてしまい、それから城に閉じこもり諦めることしかなかったビーストが悔いることで終わらずに、諦めもせず、ベルを助けに自らも城を飛び出した場面。
この後、「何かが変わった」に繋がり、ふたりがお互いの内面をよく知っていくことになるのですが、きっかけはビーストが後悔で終わらずに自ら行動したことだったんだなぁと、じっくり考える機会になりました。

やっぱり本番だけでなくリハーサル見学会も参加してみると、今まで自分が意識できなかったことに気付く場合もあります。
結果的にただ「リハーサルと本番の2回観た」だけだった、という形になってしまってもそれはそれで構わないだろうし、新しい何か感じるきっかけというのは貴重です。

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